創作をしていて、
「なんか唐突な展開になっちゃった……」
「急に極端なイベントが発生したような……」
こんなふうに悩んだ事はありませんか?
そんなあなたに『千の希望』のキャラクターが繰り広げるお話が、思考のヒントになるかもしれません。
今回のお話では、次のような事を書いています。
- 思考法1 まずはおかしいところに気づこう
- 思考法2 冷静になってから見直そう
- 思考法3 視野を広く持とう
それでは、キャラクターの会話をお楽しみください。
【思考法1 まずはおかしいところに気づこう】
ブラックに話の作り方のコツを教わったクリアーは、描いた猫の絵に話をつけていた。
「新しいお話できた! 前回のお菓子を食べるお話は好評だったもんね! 次はちょっと難しいのに挑戦したから、なんて言われるかな? ……ふふ! さっそくコールとフィックスに読んでもらおうっと!」
クリアーは話を書いた紙を持って、コール達の部屋へ向かった。
「コール! フィックス! 新しいお話できたよ!」
「お? 早いな」
フィックスはクリアーから紙を受け取ると、サラリと目を通した。
【かわいいかわいい猫ちゃんが歩いていると、雷が落ちてきて打たれてしまった。そしてそのまま倒れてしまった】
「……なんだこれ」
「え?」
そう言われて、クリアーはきょとんとする。
「展開がおかしいだろ……なんでただ歩いてて、急に雷に打たれるんだよ……」
「なんか……面白いかなって……」
一緒に読んでいたコールは、楽しそうに言う。
「クリアーらしくて、いいんじゃないですかね?」
「確かに、極端な性格のコイツには合ってるかも……けど、読んでる方はなんで? ってなるじゃん。特に雨も降ってねえしさぁ」
雷に打たれた理由まで深く考えていなかったクリアーは、困ったような顔をした。
「ボク、雷苦手だから、ピンチになるには雷かなって……」
「ピンチにしたかったのか……だからって打たれなくていいじゃん。可哀想だろ……てか、この猫生きてんのかよ……」
そう話しながら、フィックスは添えてある猫の絵を見た。
「生きてるよ! ボクも痛いのは可哀想かなって思ったけど、でも! それをきっかけに、これから大冒険がはじまるんだもん!」
興奮気味に語るクリアーに、フィックスは呆れた声を出す。
「いや……これだけだと、即死したイメージしかねえよ……」
「えええ……」
せっかく書いた話にダメ出しをされ、クリアーは俯いてしょんぼりとした。
「あ……ごめん、言い過ぎたな……まあ、個性はあるよ! 個性は! 急にビックリする展開からの話とかあるしな!」
なんとか機嫌を取ろうと、笑いながら言うフィックスを見もせず、クリアーは重い声で答える。
「もういいよ……」
小さくため息をつき、すっかり落ち込んでしまったクリアーに、フィックスは真剣な顔をした。
「……ここはあの、黒い奴に聞くしかねえな……」
【思考法2 冷静になってから見直そう】
「黒い奴?」
クリアーがそう返すと、窓の外から、チャラい声が聞こえてきた。
「黒い奴って、俺様の事かなー?」
「ブラック!」
そこには、黒いバンダナに同色のコートを着た、前回、話の作り方のコツを教えてくれた、ブラックが居た。
「そんなとこで何してんだよ……」
フィックスが眉間にシワを寄せて言うと、ブラックは笑顔を見せる。
「やーね☆ 遊びに来たんじゃない☆」
窓からヒラリと室内に入ると、ブラックはクリアーに近寄った。
「外から話きいちゃったんだけど、何かアドバイスはいるかな?」
「ブラックぅ……ボクのお話、何が変なの?」
潤んだ瞳で見つめてくるクリアーに、ブラックは優しい声を出す。
「お話ってね。書いてる時は興奮してるから、これで良い! 最高☆ って思って、わりと極端な事書いちゃったりしやすいんだよ。特に初心者の時はね」
そう言われ、クリアーはさっき書いていた時の自分を思い出した。
「確かに……ボク、すごくわくわくして、興奮して書いてた!」
「にゃはは☆ 楽しく書くのは良い事なんだけど、冷静になってから見直すクセをつけるといいんだよ☆」
「冷静になってから見直す……」
自分をじっと見つめるクリアーを見つめ返しながら、ブラックは、人差し指を立てて揺らす。
「例えば、書き終わったあとにすぐに誰かに見せるんじゃなくて、翌日に、おかしなところはないかな? って思いながら見直す。これは最高だ! って思ってると、自分には最高にしか見えなくなるからね☆ そうやって一晩寝かすと、自分の興奮も落ち着いてるから、冷静に見やすくなるんだよ☆」
ブラックの話を、クリアーは目を見開いて聞き、しっかりと受け止めた。
「そっかー。ボク、すぐに見てもらいたくて、チェックとかしてなかったよ」
「それだけお話作るの楽しかったんだから、最初は仕方ないよ☆」
優しい笑顔を見せてくるブラックに、クリアーも笑顔を返す。
「うん! 次からは、一晩寝かせてみるね!」
【思考法3 視野を広く持とう】
元気を取り戻したクリアーから、側で話を聞いているフィックスに視線を移し、ブラックは続ける。
「ま、棒兄ちゃん達に見せながら、さっきみたいに意見もらいまくって直してもいいと思うけど、初心者の頃って、めちゃくちゃ自信満々なのに打たれ弱いから、相手の意見冷静に聞く為にも、こっちが冷静な時に聞いた方がイイネ☆」
ブラックのその話に、フィックスが口を開く。
「俺、棒術初心者の頃も今も、割と自信満々だけど?」
「にゃはは☆ 自信満々の時って、大体視野狭くなってる時だから、少し冷静になった方がいいかもー☆ 油断するとやられるじゃんね☆」
「な……まあな。戦闘中に大けがするわけにいかねえしな……」
腕を組み、フィックスは自分の高慢心を、少し見つめ直した。
「ブラックありがとう! 今回のアドバイスを参考に、お話また考えてみるよ!」
クリアーは目を輝かせ、やる気に満ちていた。
「頑張ってねー☆ 悩んだらまた、いつでも呼んでねー☆」
「うん!」
ブラックとクリアーが微笑み合い、楽しそうにしている姿を見て、ふと、フィックスは疑問に思う。
「ところでお前、何しに来たんだよ……」
そう言われ、ブラックは立ち上がり、フィックスの背後に回る。
「シンプルに遊びに来ただけだよ☆ 棒兄ちゃん、遊んでー☆」
「おう、丁度良かった。今から洗濯する予定だから、俺と洗濯ごっこしようぜ」
遊びと言いつつ、家事を手伝わせようとするフィックスに、ブラックは何かを思い出したような仕草をした。
「おおっと☆ そういえば用事あるの忘れてた☆ じゃ、またねー☆」
逃げるように窓に向かい、ヒラリと外へ出ると、どこかへ行ってしまった。
「相変わらずの自由人め……てか、窓から出入りすんなよ」
眉間にシワを寄せるフィックスに、コールは笑いながら言う。
「ふふ。でも、クリアーが元気になって良かったですね」
「まあな」
そしてクリアーは、新しい紙を用意して、気合を入れる。
「よーし! 猫ちゃんのお話、頑張るぞ!」
ブラックに話の作り方のコツを聞いたクリアーは、もっとちゃんとしたお話が書けるようになる為に、再び頑張るのだった。
まとめ
今回のお話では、次のようなテーマの会話が繰り広げられました。
- 思考法1 まずはおかしいところに気づこう
- 思考法2 冷静になってから見直そう
- 思考法3 視野を広く持とう
あなたの心には何が残りましたか?ぜひ、色々とリラックスして考えてみてください。
![ストーリーの作り方 まとめ【小説で学ぶテクニック】[サムネイル]](https://tenno-makoto.net/wp-content/uploads/2026/06/how-to-learn-from-novel-1-300x158.png)
![『千の希望』小説で学ぶ・マインドセットエッセイ[サムネイル]](https://tenno-makoto.net/wp-content/uploads/2026/05/sennokibou-mindsetessay-300x158.png)
![『千の希望』第一話 「千の力」[サムネイル]](https://tenno-makoto.net/wp-content/uploads/2025/08/sennokibou-novel-1-300x158.png)